【TOEIC】Part3・会話問題の解き方を徹底解説!

【TOEIC】Part3・会話問題の解き方を徹底解説!TOEIC

TOEIC Part3では会話問題が出題されますが、リスニングが苦手で困っている方は多いのではないでしょうか。会話問題では状況をいち早くつかみ、会話の流れをしっかりと追っていくことが重要です。今回は、Part3の出題傾向と、対策方法についてご紹介します。

TOEIC Part3の概要

まずはTOEPC Part3の問題形式や配点といった基礎的な情報を確認していきます。

TOEIC Part3の問題形式

TOEIC Part3は会話形式の問題が出題されます。1つの会話につき3問問題が出され、全部で13の会話が出題されるため、合計39問を解く必要があります。

TOEIC Part3の配点は?

TOEIC Part3は先ほどご紹介した通り、39問の問題が出題されます。TOEIC L&Rテストは全部で200問/990点満点であるため、Part3は全体のおよそ5分の1を占めています。得点にするとおよそ200点程度になると考えられます。

TOEIC Part3の解き方

TOEIC Part3は会話を聞いて問題に答えるテストですが、単純なリスニング能力だけでは対応できないこともあります。
例えば、1問あたりの解答時間が非常に短いので、短時間のうちに問題と選択肢を読み正解を選ぶ必要があります。また、45分程度のリスニングの間、ずっと集中力を持続させなければならず、後半のPart3・4では注意力が足りなくなってしまうおそれがあります。
このように、TOEIC特有の様々な難しさもつきまとう中で、Part3の得点を上げる方法をご紹介します。

問題・選択肢は先読みをしておく

Part3をスムーズに解くために一番おすすめの方法は、問題と選択肢を先読みしておくことです。
先に問題を見ることで、どのような会話がなされるのか予測をもって問題に臨むことができます。また、何が聞かれているかを前もって知っておくことで、音声を聞きながら正解となる部分をより的確に聞き取ることができます。
例えば、問題に”Where is the conversation taking place?”とあった場合、会話からどのような場面かを聞き取ることができれば正解を選ぶことができるので、食べ物の話をしているのであればレストラン、マーケティングについて話しているのであればオフィス、といったように正解の選択肢の見当がつきやすくなります。

問題と問題の合間のわずかな時間もそうですが、Part1のDirectionが流れている時間なども活用して、事前にPart3の問題文を先読みしておくと良いでしょう。可能であれば選択肢も読んでおくとより正答率が高まりますが、読むスピードに不安がある方は問題文だけでも大丈夫です。

音声の冒頭部分から、会話のシチュエーションを推測する

リスニングではすべての単語を漏らさず聞き取るのが理想ですが、なかなか難しいものです。会話問題では、冒頭部分で名詞や動詞にどのような単語が使われているかを慎重に聞き、シチュエーションを推測しましょう。
問題によっては、「会話はどこで行われているか」や「男性の職業は何か」のように、細かい部分が聞き取れなくても正解を選べる問題があります。会話の大意をつかみ、状況把握の問題に対応できるようにすると良いでしょう。

上から順に、会話の流れに合わせて解いていく

1つの音声につき3問の問題が用意されていますが、会話の流れに沿って1問目→2問目→3問目の順に回答の根拠が示されてきます。
仮に会話の前半部分が分からなかったとしても、後半に2問目~3問目の答えが隠されている確率が高いので、最後まで諦めずに会話を聞き、後ろの問題で得点が取れるようにしましょう。

問題を聞きながらマークシートを塗る

これは少し上級者向けの解答方法ですが、問題が流れている間でも、正解が分かったらマークシートを塗るようにしましょう。
音声が流れている間にマークを塗り終われば、回答のための時間で次の問題を先読みしておくことができます。
このサイクルを繰り返せば、常に先の問題が見えている状態で問題を解くことができるため、非常に有利に解答を進めることができるでしょう。

TOEIC Part3の問題形式別の解き方

Part3は会話問題と言いましたが、その中でも3種類に分けることができます。それぞれの種類について知っておくことで、本番でも落ち着いて解答に臨むことができるでしょう。早速3つの種類について解説していきます。

2人の会話問題

最もベーシックなのは、登場人物が2人の会話問題です。ほとんどが男性と女性の会話になっていて、3~5往復程度の会話が読まれます。1つの会話につき、100~130語程度の英語を聞くこととなります。会話のシチュエーションや中身について、問題が設定されます。

3人の会話問題

毎回1~2題出題されます。状況は様々で、お客さん+2人の店員の会話や3人で何かを話し合っている場面などがあります。2人の会話問題と比べて状況の把握がやや難しい問題が多いです。会話が読まれる前に、“Questions XX through YY refer to the following conversation with 3 speakers.”という注釈が入るため、会話の前に3人の登場人物が出てくることが分かります。
このアナウンスを聞いたら、通常の問題よりも登場人物が1人増えることを念頭に置いて会話を聞いていきましょう。

図表入りの問題

毎回Part3の最後に2題出題されるのが図表入りの問題です。例えば、地図やメニュー表などの図表が出され、「女性が行くお店はどれか」「男性が選んだカーペットはどれか」のような問題が出題されます。会話を聞いた後に図表を確認しても瞬時に理解することは難しいため、事前に図表を確認しておき、どのような問題になるかを把握しておくと図表問題で正解しやすくなります。

TOEIC Part3の問題形式別の解き方

Part3では大きく分けて5種類程度の問題が出題されます。それぞれの種類で解き方を解説していきます。

場面把握の問題

下記のような状況や場面を尋ねる問題が場面把握の問題です。

・Where does the man work?
・What is the woman’s problem?
・What are the speakers discussing?

このような問題では、会話の細かい部分を把握できていなくても、話の流れや出てくる単語から答えを類推することが可能です。会話を完璧に聞き取れなくても、大まかな流れだけは把握しておき、状況把握の問題に対応できるようにしておきましょう。

詳細把握の問題

詳細把握とは、会話の特定の箇所について出題される問題です。具体的には下記の例のように、「女性はそのレストランについて何と言っているのか」「次の会議はいつ始まるのか」のように会話の一部を切り取って出題されます。

・What does the woman say about the restaurant?
・When is the meeting scheduled to begin?
・What does the man say he will do on Friday?

対応方法としては、問題を先読みしておき、注意深く答えとなる部分の詳細を聞き取ることです。事前に何が聞かれているのかを見ておくことで、正解となる部分に反応しやすくなります。多くの詳細把握の問題では、正解を導き出すヒントが1回しか出てこないため、高い集中力が求められます。これができるようになればリスニングの問題で満点近い得点を取れるようになるでしょう。

ネクストアクションの問題

ネクストアクションの問題とは、話しての次の行動を問うような問題のことです。
例えば、下記のような問題がネクストアクションに該当します。

・What will the speakers probably do next?
・What does the man need to do?
・What does the woman suggest that the man do?

ネクストアクションの問題は、ほとんどのケースで、会話の最後を聞けば正解が分かります。話し手が「○○さんにメールしておきます」や「飛行機のチケットを買っておきます」などの話をしている場合、それに一致するものを選ぶと正解となります。
ネクストアクションの問題は、Part3の中でも比較的解答しやすいので、会話の最後を聞きのがさず得点していきましょう。

会話の意図を問う問題

会話の意図を問う問題とは、「男性はなぜ~といったのか」「○○とはどういう意味か」のように、会話の中で出てきた表現の意図を問う問題です。下記のように、実際の会話文を引用して出題されることが多いです。

・What does the woman mean when she says, “We have no time this week.”?
・What does the man imply when she says, “We have no time this week.”?
・Why does the man say, “I will go .”?

会話の意図を問う問題では、会話の中で正解が明示されていないことが多いです。そのため会話の流れや話者の感情を推測し、最も近いものを選ぶ必要があります。正解そのものが会話に出てこないため、無理して詳細を聞き取ろうとせず、聞こえた情報から登場人物の感情を推測して解くと良いでしょう。

図表問題

図表問題は、地図やグラフなどの図表とともに出題される問題です。下記のような問題が一例です。

・Look at the graphic. Where will the speakers probably have lunch?
・Look at the graphic. Which building does the man talk about?
・Look at the graphic. Where will the speakers probably have lunch?

図表問題は前もって図表を見ておくことが正答率をあげる鍵です。
少ない解答時間の中で、図表を見て選択肢を選んで・・とやってもしっかりと正解を選ぶのは難しいです。問題と図表を先に読んでおき、会話を聞きながら正解となる選択を吟味し解答していきましょう。

TOEIC Part3の対策方法

Part3の対策方法についてご紹介します。

基本的なビジネス用語を理解する

リスニングに限らずですがTOEICで頻出するビジネス英語について、単語をしっかりと理解しましょう。
これまで英検や大学受験で英語に取り組んできた人も、TOEICを受けてみると出てくる単語が違ったり、同じ単語でもビジネス文脈で使われることが多いと感じるのではないでしょうか。
TOEICは他のテストとは異なり、ビジネス要素の強いテストなので、専用の単語帳を使うなどしてTOEIC頻出単語は押さえておくようにしましょう。

短文の聞き取りができるようになる

会話文を聞き取り、正答を選ぶためには、まずは短文の聞き取りができる状態を目指しましょう。まずは文の中の「主語」と「動詞」を的確に聞き取る練習をすると、文の核となる意味をとらえることができます。
長い会話を聞くのが苦手な人は、まずは一文ずつ理解をする練習をしていきましょう。

シャドーイングで音声認識のスキルを上げる

シャドーイングとは、流れる音声に追いかける形で英語を発音していく勉強法です。音声に影のようについていくためシャドーイングと呼ばれます。シャドーイングでは、音声を認識したら即座に口に出さなければいけないため、耳で聞いた音をすぐに理解するスキルが鍛えられます。まずはスクリプトを見ながらシャドーイングをしてみて、慣れたら何も見ずにシャドーイングにチャレンジしてみましょう。

ディクテーションでリテンション能力を上げる

Part3で高い正答率をあげるためには、会話を少しの間記憶にとどめておき、正しい選択肢を選ぶ必要があります。この少しの間記憶を保持することを「リテンション」と言いますが、リテンション能力を高めるためにはディクテーションという方法が効果的です。
ディクテーションとは、読み上げられた音声を書き起こす勉強法です。会話が読まれてから実際に書き起こすまで、音声を頭の中に一時記憶して、それを出力する必要があるため一時的な音声の記憶を鍛えるのに効果的です。
テスト中に気がそれることがあっても、リテンション能力を鍛えておけば会話の流れを追うことができ、集中力が弱まってきても得点を伸ばすことができるでしょう。

まとめ:基礎的なリスニング能力を高め、Part3で満点を!

リスニングは純粋な聞き取りの力ももちろんですが、Part3の形式に合わせた先読み解答や問題のパターンを知ってテストに臨むことで得点率を上げることができます。
基礎的な単語や聞き取り能力を高めつつ、TOEICの独特な問題形式で演習を重ね、本番でもしっかりと力が発揮できるように準備していきましょう。

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