【決定版】30代のTOEIC受験ガイド

30代のTOEIC受験ガイドTOEIC

学生時代や新卒社員の時代には英語を勉強してこなかったけれど、30代になった今、最近英語の勉強を始めたい・・
そんな声をよく聞くようになりました。グローバル化が進み、世界中とインターネットで繋がることができるようになった現代、英語ができるというのはビジネスでもプライベートでも非常に役立つスキルです。
今回は、30代のTOEIC受験について徹底解説。受験することのメリットや具体的な勉強方法についてご紹介していきます。

30代のTOEIC受験者数や平均得点は?

さて、30代でTOEICを受験する人はどのくらいいるのか、またどのくらいの点数を取っているのか気になる方もいるでしょう。
TOEICの運営団体であるIIBCが発表している2019 Report on Test Takers Worldwideでは、TOEIC L&Rテストの全受験者のうち、31~35歳の受験者が7.3%、36~40歳が5.6%となっていますので、30代が全体に占める割合は12.9%です。
IIBCの公式データによると2019年のTOEIC L&R受験者数が220万人程度とされており、30代はそのうちの12.9%なので28万人ほどいるような計算となります。
また、上記のデータの中では平均点も公開されており、31~35歳の平均点が606点、36~40歳が577点となっています。30代のTOEICの平均スコアとしては600点を目安と考えれば良いでしょう。

※注:上記データは日本だけでなく世界中の受験者データをもとにしているため、日本国内の受験者数や平均スコアと異なる場合もあります。

30代でTOEICを勉強するメリットとは?

TOEICを勉強して英語を理解できるようになることで、ビジネスでもプライベートでもできることの幅が広がります。
TOEICに限定してしまうとビジネスでのメリットが大きくなってしまいますが、TOEICを含めて英語の能力を上げていくことでより大きなメリットを感じられるようになるでしょう。
ここでは具体的なメリットについて、3点ほどご紹介します。

昇進や転職で役立つことも

大企業であれば、30代は管理職に昇進するかしないかの分かれ目になる方も多いでしょう。
もちろん、業績や社内評価が昇進できるかできないかのポイントになってきますが、TOEICの点数を示すことで英語力や自己研鑽の証としてプラスアルファの評価をもらえることもあります。

IIBCが公表している2019年TOEICのビジネスでの活用状況レポートでは、調査対象の528の企業のうち20~30%程度の企業が昇進の際の要件、または参考にしているとの回答がありました。また、海外出張の選抜においては40%程度、海外赴任については50%程度が要件、または参考にしているとのデータがあります。
また、TOEICで一定の点数を取得することで資格手当をもらえる企業もあり、多いところでは年10万円や、3,000円を毎月もらえるような企業もありました。

新卒採用では楽天やソフトバンクがTOEICの最低点数を決めていることで有名ですが、新卒だけでなく入社後も、TOEICを継続的に勉強することで多くのメリットが得られます。

突然の英語対応でも落ち着いて対処できるようになる

TOEICを昇進に使わない企業であっても、いきなり海外の企業からメールが来たり、英語で電話がかかってきたりというケースも少なくありません。筆者自身も普段は日本語を使って仕事をしていますが、急に海外とのミーティングに出てほしいと言われたり、外資系のクライアントだと本社に提出する資料は英語で、と言われることも。
もし、ある程度ビジネス英語が使えれば、こんな時に簡単に電話に対応したり、資料を英語に翻訳したりといった作業ができるため、海外案件を任されたり、グローバルなプロジェクトに参画するチャンスをもらえる可能性が高まるでしょう。

趣味の幅が広がる

昇進など仕事に役立つだけでなく、趣味で英語を勉強する方もいるでしょう。
例えば、ネットフリックスで海外ドラマを見るのが好きという方は、リスニング能力を鍛えることで吹き替えではなく字幕で原語を聞きながらドラマを楽しめるようになります。他にも、海外スポーツの解説の内容が分かるようになったり、Twitterで外国語のTweet内容が分かるなど、接することのできる情報の幅が広がります。

30代におすすめの勉強方法

30代は仕事や家庭に多くの時間を割くため、TOEICの勉強のためにまとまった時間を捻出しにくいのが現状です。
そのため、要点を効率的に勉強していくことがTOEICですぐに成果を出すためには重要です。初心者、中級者、上級者の3パターンに分けておすすめの勉強法を見ていきましょう。

自分の現時点での実力が分からない方は、まずは公式問題集でレベルチェックするのがおすすめです。
公式問題集はTOEICテストを作っているETSにより作られており、実際のテストと同じ話者がリスニング音声を吹き込んでいるため本番に近い問題を体験することができます。

公式TOEIC Listening & Reading問題集(7) 音声CD2枚付 [ Educational Testing ]

まずは公式問題集で自分の立ち位置を把握し、得点アップの計画を立てていきましょう。

TOEIC初心者(~500点)

社会人になってから英語に全く触れていない方や、学生時代英語が苦手だった方は、いきなりTOEICの問題集に取り組んでも分からないところが多すぎて挫折してしまう危険があります。まずは単語や文法の基礎固めを行ってから、実践問題に入っていくのがおすすめです。
TOEICで使用される単語は中学・高校と異なりビジネスに特化した内容になっていますので、TOEIC専門の単語帳を一通り覚えてしまうと勉強がはかどりやすくなります。

初心者におすすめの英単語帳は、『世界一わかりやすい TOEICテストの英単語』です。こちらは英語教育界では知らない人のいない関正夫先生による単語帳で、基礎~やや発展レベルまでの英単語を網羅的に学ぶことができます。

世界一わかりやすい TOEICテストの英単語 [ 関 正生 ]

また、文法が不安という方は手元に文法書を一冊用意しておくと良いでしょう。特に『一億人の英文法』は分かりやすく、初心者でも取り組みやすい文法書として有名です。

一億人の英文法 すべての日本人に贈るー「話すため」の英文法 (東進ブックス) [ 大西泰斗 ]

TOEIC中級者(500点~700点)

学生時代に英語が得意だった方や、基礎的な文法は理解しているという方は実践問題から始めても良いでしょう。
まずは公式問題集で腕試しをした後に、苦手な分野を補っていくと効率的に学習が進みます。

また、TOEIC独特の問題形式や解答方法に慣れていない場合は、解き方のテクニックを押さえておくことで得点力がアップします。
TOEIC界隈では有名なロバート・ヒルキさんの『直前の技術』では、解法テクニックが余すところなく収蔵されているため一読しておくと良いでしょう。

[新形式問題対応/音声DL付]TOEIC(R) L&Rテスト 直前の技術【電子書籍】[ ロバート・ヒルキ ]

TOEIC上級者(700点~)

すでに700点程度のスコアを取得していて、さらにTOEICの点数を伸ばしていきたい方は、難易度の高い単語や文法知識を吸収しながら実戦形式で鍛えていくのが高得点への近道。
平日は単語やリスニングの勉強、休日は実戦形式で模試を解くことで900点台を目指していきましょう。
700点台の方は、通常の単語帳では物足りないことがあるので、下記のような上級者向けの単語帳で語彙力を高めていくのが良いでしょう。

上級単語特急 黒のフレーズ (TOEIC L&R TEST) [ 藤枝暁生 ]

また、実践問題も、本番よりやや難しめにレベルが設定されている『TOEIC精選模試』がお勧めです。
⇩リスニング問題集はこちら

TOEICテスト新形式精選模試リスニング [ 中村紳一郎 ]

⇩リーディング問題集はこちら

TOEICテスト新形式精選模試リーディング [ 中村紳一郎 ]

まとめ:様々なサービスを活用してTOEIC対策を!

ご紹介した参考書・問題集以外にも様々な問題集やアプリがありますが、特におすすめなのは『特急』シリーズです。文法、リスニング、読解など様々な分野で出版されていますが、電車に乗っている間やちょっとした待ち時間に問題に取り組めるので、忙しいビジネスパーソンにもお勧めです。

新TOEIC test文法特急 1駅1題 [ 花田徹也 ]

30代は仕事もプライベートも忙しく、十分に勉強時間を確保することが難しいです。そのため、自分の実力にあった形で効率よく勉強し、短時間で大幅得点アップを狙っていきましょう。

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