【TOEIC】Part5・文法問題で満点を取るための対策と解き方

【TOEIC】Part5・文法問題で満点を取るための対策と解き方TOEIC

TOEIC Part5の概要

TOEIC Part5は短文の空欄補充形式の問題です。4つの選択肢の中から、空欄に最適なものを選ぶ問題が出題されます。単純な語彙力を問う問題もありますが、他にも時制や品詞を問う問題など、基礎的な文法知識が網羅的に問われるパートになっています。

TOEIC Part5の問題数

TOEIC Part5では、全部で30問の問題が出題されます。問題形式はすべて同じですが問われる内容は様々で、

TOEIC Part5の解答時間の目安

TOEIC Part5で1問にかける時間の目安は、ずばり30秒です。
これよりも時間がかかってしまうと、他のパートにかけられる時間が減ってしまい、リスニングセクションをトータルで見た時に低い点数となってしまうでしょう。

TOEIC Part5の出題形式別の解き方について

TOEIC Part5では、様々な文法知識や語彙力を試す問題が出題されます。それぞれの出題形式を知って形式別に対策を行うことで高得点が目指せます。
各出題形式別に、例題と解き方を解説していますので参考にしてみてください。

語彙問題

空所部分に適切な語彙を選択する問題です。例えば、下記のような問題が出題されます。

The shirt you ordered is currently _____ in the color you requested, but we will send the rest of your order promptly.
A.settled
B.locked
C.capable
D.unavailable

こちらの問題では、「どの語句を空所に入れると全体として意味が通る文が成立するか」という点が問われています。問題の日本語からは「そのシャツはあなたがオーダーした色では今○○だけど、他のオーダーについてはすぐに送ります」という意味であり、空所に適している”unavailable”(入手できない)が正解となります。

品詞問題

空所部分に適切な品詞の形を選択する問題です。下記が問題の一例です。

Enployees of ABC Inc., will receive _____ financial support when finding a place to live.
A.extend
B.extent
C.extensive
D.extending

こちらの問題では、「”extend”の意味を持つ単語が空所に入るが、どのような形が適切か」が問われています。意味としては”extend”が含む意味が入ることは確定していますが、それが形容詞なのか動詞なのか、動詞の進行形なのかが問われています。
空所前後を見ると、空所の後には”financial support”という名詞が来ているため、名詞を修飾する形容詞の形になっている”extensive”(広範囲な)が正解となります。

前置詞問題

空所部分に適切な前置詞を選択する問題です。よく出題される前置詞は、in,on,of,forのような基本的な単語がほとんどで、難しい問題は出題されません。

John will be checking the report _____ mistakes before it is submitted to the group manager.
A.in
B.for
C.over
D.from

空欄前後を見ると、”check the report”という動詞の部分と”mistakes”という名詞があります。「レポートをチェックして間違いを見つける」という意味が成立しなければいけないため、check for(~を探す)が成立するBの”for”が正解です。

接続詞問題

空所部分に適切な接続詞を選択する問題です。代表的な接続詞としては、However,Although,Since,Whenなどが挙げられます。どれも高校までで学習する範囲で、単語のレベルとしてはそれほど難しくありません。
下記のような問題が出題されます。

Any employee working late on a Friday must remember to turn off all computer equipment _____ leaving for the night.
A.until
B.then
C.before
D.because

空所の後ろを見ると、”leaving for the night”があります。いきなり~ing形が来ていて戸惑うかもしれませんが、主語と述語が省略されて~ingが残っている形です。
選択肢には接続詞が並んでおり、文章全体の意味を取ると「金曜日に遅くまで働く従業員は、夜にオフィスを去る前に、すべてのコンピューター機器の電源を切ることを忘れてはならない」となりますので
文意に適しているCの”before(~の前に)”が正解です。

動詞の活用問題

過去形、未来形、現在完了形など動詞には様々な形がありますが、文法問題ではこの動詞の活用を問う問題が頻出します。下記のような問題が一例です。

The students enrolled in the painting course at the Model Art School _____ hard over the past year.
A.work
B.are working
C.have worked
D.working

文章の意味を取ると、「絵画のコースに入学した生徒たちは、去年とても熱心に勉強した」となっており、過去の事実を表す文だと分かります。
選択肢の中で、過去を表すことができているのは完了形を使っているCの”have worked”のみであるため、Cが正解となります。

代名詞問題

空所部分に適切な代名詞をを選択する問題です。空所が目的語なのか主語なのか、といった代名詞の役割を考え、同じ「彼」を入れる場合でも、heなのかhisなのかhimなのかを文章に応じて使い分ける必要があります。
例えば、下記のような問題が代名詞の典型例です。

Drivers are asked to park _____ cars within the white lines.
A.their
B.theirs
C.they
D.themselves

空所の後ろを見ると、名詞である”cars”があるため、空欄には「彼らの車」となるような所有格が入る必要があります。
選択肢の中で所有格は”their”のみなので、Aの”their”が正解です。

比較級問題

比較の文章で用いられる、「より○○、最も○○」といった文章が出題されます。

The company is growing three times _____ than shareholders expected, and more investment is planned.
A.more fast
B.fast
C.faster
D.much fast

空所の前後を見ると、”three times(3倍)”や”than(~より)”があるため、空所には比較級を入れるのが正解と分かります。
選択肢では、”fast”の比較級が問われていますが、正しいものは”faster”のみであるため、Cの”faster”が正解です。

イディオム問題

空所を補うことでイディオムが成立する問題です。例えば、下記のような問題が出題されます。

I couldn’t help _____ at his jokes.
A.to laugh
B.laugh
C.laughing
D.will laugh

一見、動詞の後に”laugh”という動詞をくっつけるので”to”が正解に見えてしまうかもしれません。しかし、helpが出てきたら要注意。
“cannot help ~ing”の形で「~せずにはいられない」というイディオムが成立するため、空所にはCの”laughing”を補うのが正答です。

TOEIC Part5の攻略法

TOEICのリーディングはとにかく時間との勝負。特に時間のかかるPart7にしっかりと時間を使うためにも、Part5ではテキパキと問題を解いていく必要があります。具体的には、Part5は9分~12分程度で素早く解き、他のパートに時間を使うことが高得点を得るためには必要です。他のパートを含めた最適な時間配分については、TOEICで高得点を取るための時間配分の記事で詳しく紹介しています。
Part5では、ただ問題を頭から読んで解いていくのでは時間がかかりすぎてしまうため、次のような解き方のポイントを意識して効率よく解答を進めていきましょう。

先に選択肢を見てから問題を解く

これはPart5の鉄則ですが、問題より先に選択肢を読みましょう。選択肢を読むことで何が問われている問題なのかを判別することができるからです。例えば、選択肢に様々な前置詞が並んでいたら前置詞の問題だと分かりますし、選択肢に語幹の同じ単語ばかりであれば品詞問題だとわかります。
このように、あらかじめ選択肢を読んでおくことで何が問われている問題かを推測できるので、あとはそれぞれの問題に最適な解き方をすれば正解がぐっと近づきます。

問題文は空欄の前後から読む

問題によっては、空欄の前後部分だけで解答が分かるものもあります。問題文は2~3行とはいえ、30問積み重なると結構な時間ロスになってしまうので、まずは選択肢の空欄前後を見て答えられる問題はさっと解答してしまいましょう。

迷った問題は飛ばして後から戻ってくる

一つ一つの問題にかけられる時間が少ないため、分からない問題で詰まってしまうと大幅な時間ロスになりかねません。知らない単語が出てきたり、分からない問題にぶつかってしまったら、一旦飛ばして他の問題を解いてから取り組みましょう。
まずはPart5全体を一周して解ける問題を先に解き、二周目以降で分からなかった問題を解いていくと良いでしょう。

TOEIC Part5を得意分野にするための勉強法

筆者自身もPart5の対策には苦しみました。特に大学1~2年生の時には、TOEICに出てくるビジネス用語が分かりにくく、ミスを繰り返してしまっていました。
正答率を上げていくためにどのような対策が必要かをご紹介します。

高校レベルの文法を復習しよう

TOEIC Part5に出題される文法問題は、高校で学習する文法事項をおさえていれば8割以上は解くことができます。難しい文法事項やマニアックな単語を知らなくても良いので、まずは基本事項のおさらいを徹底しましょう。
高校レベルの文法を忘れてしまった方や、英語初心者の方は、下記にリンクを掲載している「一億人の英文法」や「キク英文法」などの参考書を一冊やってみるのがおすすめです。

▼一億人の英文法

一億人の英文法 すべての日本人に贈るー「話すため」の英文法 (東進ブックス) [ 大西泰斗 ]

▼キク英文法

キク英文法 聞いて覚えるコーパス英文法 (英語の超人になる!アルク学参シリーズ) [ 一杉武史 ]

これらの基礎的な参考書を一通り理解すれば、Part5で出題される文法の9割はカバーすることができます。30問の中で、27問程度は確実に対応できるようになるでしょう。
残りの1割程度については、TOEICの模試や実際に出題された問題を見て知識を補完していくと良いでしょう。

TOEIC頻出単語を覚えよう

Part5に限らず、TOEICにはビジネスの現場で使われるような単語が頻出します。ビジネス関連の単語を覚えておくと役に立つことが多いです。
TOEIC初心者の方は、下記のようなTOEIC専門の単語帳を使うと効率的です。

▼金のフレーズ

TOEIC L&R TEST でる単特急 金のフレーズ 改訂版 出る単特急金のフレーズ [ TEX加藤 ]

ご紹介している「金のフレーズ」はTOEIC界ではバイブルと言われるくらい誰もが使っている単語帳であり、初心者~中上級者まで幅広いレベルの方が使えるようにデザインされています。
とにかくTOEICまで時間がなく、効率的な勉強が必要な方はこちらの単語帳で勉強すると良いでしょう。

まとめ:基礎文法を鍛えなおし、素早く満点を取ろう

ここまでTOEIC Part5の問題と対策方法についてご紹介してきました。Part5は短文の空所補充とはいえ、高校レベルの文法知識やビジネス英語が出題されるなど、決して簡単ではないパートです。また、リーディングは時間配分が難しく、Part5はスピーディーに解く必要があります。

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