【TOEIC】Part1・写真問題の出題傾向と対策方法とは?

TOEIC Part1・写真問題の出題傾向と対策方法TOEIC

TOEICのPart1がうまく聞き取れないけど、どうやって対策したらいいだろう・・・?こんなお悩みを持っている方のために、今回はTOEICのPart1を徹底解説!リスニング問題の中でも最も難易度が低く、点数を上げやすいPart1の出題傾向と対策についてご紹介していきます。

TOEIC Part1の例題

まずは、TOEIC Part1でどのような問題が出題されるか、例をお見せします。実際に音声が聞けるようになっていますので、解いてみてください。

Directions : For each question in this part, you will hear four statements about a picture in your test book. When you hear the statements, you must select the one statement that best describes what you see in the picture. Then find the number of the question on your answer sheet and mark your answer. The statements will not be printed in your test book and will be spoken only one time.
IIBCのサンプル問題より引用)

例題1

TOEIC_Part1_例題2
A.A man is pouring water in the vase.
B.Some dishes are stucked on the shelf.
C.A woman is cutting a tomato in the kitchen
D.

例題2

TOEIC_Part1_例題1
A.A man is pouring water in the vase.
B.Some dishes are stucked on the shelf.
C.A woman is cutting a tomato in the kitchen
D.

TOEIC Part1の出題形式と配点

まずは、TOEIC Part1の出題形式や配点について、おさえておきましょう。

TOEIC Part1の出題形式

Part1はリスニング問題の最初に出てきます。2020年11月現在では問題数は6問で、問題冊子には日常やビジネス様々な場面の写真が記載されています。4択問題となっており、写真の内容を最も適切に表している選択肢を選ぶ、というシンプルな問題形式です。

TOEIC Part1の配点

TOEICの配点は公開されていませんが、全体で200問あり、満点が990点なので1問あたり5点くらいと考えるのが妥当でしょう。ただし、各回で難易度によって点数にばらつきが出ないように、平準化されているため必ずしも1問5点ではありません。
実際、私はリスニングで495点満点を取ったことがありますが、全問正解でなくても満点を取れていた経験があります。

TOEIC Part1の出題傾向と特徴

Part1は、写真問題ということもあり、情景描写の英語を聞き取れる力が試されます。「男性が車を洗っている」「棚に書類が積み上げられている」のように、簡単な英語が読まれるので、それを理解して写真と照らし合わせることで正解が導き出せます。今回は、人物写真、風景写真、その他の状況について出題傾向を見ていきましょう。

人物写真の出題傾向

まずは最も多い人物写真問題の傾向を見ていきましょう。Part1で典型的な例としては、写真の中に1人または2~3人の人がいて、会議をしていたりお店で接客をしているシーンが良く出題されます。「女性がレポートを読んでいる」や「男性が掃除をしている」など人の行動が答えとなるケースが多いです。例えば、下記のような問題が出題されます。

例題
TOEIC Part1 人物写真
【選択肢】
A. A woman is buying a T-shirt.
B. A woman is pointing at the display.
C. A woman is talking on the phone.
D. A woman is wearing a hat.

この場合、「ディスプレイを指さしている」という部分が写真と一致しますので、Bの”A woman is pointing at the display(女性がディスプレイを指さしている)”という選択肢が正答となります。

風景写真の出題傾向

人物写真のほかにも、人がいない風景写真が出題されることもあります。「ボートが川岸につながれている」や「壁にポスターが貼られている」など、日常的な風景が切り取られていることが多いです。下記は例題です。

例題
TOEIC Part1 風景写真
【選択肢】
A. Some dishes are piled up on the shelf.
B. There are knives on the table.
C. A man is cooking in the kitchen.
D. Apples are being cut.

ここでは、「お皿が棚の上に積み上げられている」と写真を適切に描写しているAの”Some dishes are piled up on the shelf.”が正解となります。pile up(積み上げる)はPart1頻出の単語ですので、ぜひ覚えておきましょう。

その他の写真の出題傾向

その他には、動物が載っている問題などが出ることもあります。

例題
TOEIC Part1 その他の写真
【選択肢】
A. Birds are eating worms.
B. Some birds are sleeping on the ground.
C. A bird is catching a fish.
D. Birds are flying over the trees.

TOEIC Part1の解き方・気を付けるべきポイント

もちろんすべての英語が完璧に聞き取れれば、正解を選ぶことはできるでしょう。しかし、100%聞き取ることは難しいですよね。そこで、あらかじめ写真から読まれそうな文章を予測しておくことをおすすめします。例えば、人物が写っていればその人が何をしているかを見たり、風景であればどのような物が並んでいるか、どのような場面かをあらかじめつかんでおくとリスニングもしやすくなります。
ただし、単純に場面を描写した選択肢だけではありません。時には解答を迷わせるようなややこしい選択肢も出てきます。ここではどのような点に注意して選択肢を選べばよいかを見ていきましょう。

現在進行形のひっかけに注意

よくあるひっかけとして挙げられるのが、現在進行形と現在形が混ざった選択肢です。
例えば、先ほどの写真では”piled up(積み上げられている)”という表現が出てきましたが、これも現在進行形になると少しニュアンスが変わってきます。

例題TOEIC Part1 風景写真
〇Some dishes are piled up on the shelf.
(お皿が棚に積み上げられている。)
〇Some dishes are being piled up on the shelf.
(お皿が棚に積み上げられているところだ。)

このように、現在進行形の場合は「今現在~している/されている」という意味を表すため、~ingという単語が出てきたら気を付けましょう。
逆に、現在進行形でも動作の途中ではなく、習慣を表すこともありますので、他の選択肢を把握しながら、状況によって正答を判断する必要があります。

必ずしも人について言及されない

写真の中でも、人物や写真の中心にある物について描写されない場合があります。例えば、先ほどと同じ写真でも、下記のように人に言及されない場合があります。「人についての説明が来るぞ!」と待ち構えていても正解にたどり着けないので、気を付けましょう。

例題
TOEIC Part1 人物写真
〇There is a line graph on the display
(ディスプレイの中に折れ線グラフが示されている。)

このように、単純な事実として「画面にグラフが表示されている」と登場人物を無視して説明されるケースもよく出現します。人が写っている写真だからと言って、必ずしも人に言及されるわけではありません。

存在しない人・物への言及に注意

その他によくある間違いとしては、写真の中に存在していない人物や物について述べられた選択肢を選び、間違ってしまうパターンがあります。

例題:TOEIC Part1 その他の写真
〇A man is watching birds

このように、写真には写っていない人や物を描写している選択肢が出てくることもあります。基本的には、写真の中に出てきている人や物が正解となりますので、写真に出てきていないものについては不正解と考えるのが適切です。

抽象的な表現に注意

これもよくあるひっかけなのですが、直接的に物の名前を出さず、抽象的な表現に置き換えられている場合があります。

【選択肢】
例題:TOEIC Part1 風景写真
〇There are some tablewares on the shelf.
(棚に食器類が置いてあります。)

このように、固有名詞としては”dishes(皿)”という単語が使われる場合もありますが、より抽象的な”tableware(食器類)”という単語が用いられるケースもあります。また、knife、folkなどの食器については、”kitchen utensils”と一括りにされることもあります。

発音の聞き間違いに注意

これはPart1に限った話ではないですが、RとLを間違えたり、弱く発音される前置詞(ofやonなど)を聞き落としたりと発音を聞き間違えてしまうケースにも注意しましょう。
例えば、rightとlightや、onとinなど、日本人特有の間違いやすい発音がありますので、文脈や写真の内容にも気を付けながら聞き取りにくい単語もカバーしていきましょう。

TOEIC Part1の勉強方法

TOEIC Part1の対策については、Part1だけに特化した練習をするのはおすすめしません。なぜなら、他のパートの対策をすることで結果的にPart1を解く能力も上がりますし、全体で見たときにPart1はかなり問題数が少ないためです。つまり、Part1を完璧に対策できていたとしても他のパートで得点できなければ、結果としてよい点数を取ることができません。
Part1の対策のために写真の描写問題を解くことはもちろん役に立ちますが、それ以外のPart2~Part4についてもリスニングの訓練をしていくことでPart1の点数を上げることができます。

TOEIC Part1対策におすすめの参考書

Part1だけでなくTOEIC全般に言えることですが、まずは問題の質が全く同じ公式問題集を使用することをおすすめします。
公式問題集を解くことで自分の実力を試せるため、公式問題集で物足りなければより難しめの参考書を使う、逆に難しければ易しめの問題集、といったように進んでみてはいかがでしょうか。

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また、公式問題集とならんで人気なのが「至高の模試」シリーズ。公式問題集だけでは足りないという方は、こちらにも挑戦しておくと問題数をこなせて安心でしょう。下記から購入可能です。

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まとめ:基礎力を付けながらPart1全問正解を目指そう

TOEIC試験の一番最初に出るのがPart1。ここで自信をもって解答できればその後の問題を解く勢いもつくので、まずはPart1の出題傾向をつかみ、しっかりと対策しておきましょう。

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