リスニングの勉強でおすすめの方法の一つが「リピーティング」。短時間でも効果的に英語の実力を伸ばすことができます。今回はリピーティングの効果や方法について解説していきます。
リピーティングとは
リピーティング（repeating）とは、英語を聞き、後から聞いた文を繰り返す勉強法のことです。リピーティングと似た勉強法として、シャドーイングやオーバーラッピングがありますが、発音を行うタイミングがそれぞれ異なります。
リピーティングのやり方
リピーティングは音声を聞きながら行うため、お手本となる音声が必要です。ネイティブスピーカーがいればお手本になってもらう、もしくはラジオやyoutubeを使って行うようにしましょう。
①英語の音声を聞く
話し手がいる場合は適度な場所で区切ってもらいます。一人でやる場合は1文ずつなどで停止ボタンを押し、記憶を保持できる分量で進めていきます。
②聞いた文を繰り返して発音する
聞こえた英語をそのまま発音してみましょう。この時、ただ単語を並べて発音していくのではなく、聞こえた通りのイントネーションやアクセントを再現することを目指しましょう。
③繰り返した英語が正しいか、スクリプトを見て確認する
読まれた文章と、自分が聞き取って繰り返した文章が正しいかをチェックしましょう。正しく発音できたと思っていても、実は前置詞が抜けていたり、文の区切りが意識できていなかったりと課題が見つかることもあります。
リピーティングの効果
リピーティングの効果としては、下記のようなものがあります。
リスニング力の強化
リピーティングでは、まずは聞こえた音声を理解することが必要です。このため、発音を的確に聞き取り、どのような単語が話されているかを理解する力が鍛えられます。
Youtubeで様々な国の英語を聞けば、多様なアクセントの英語を聞き取る訓練になるでしょう。
スピーキングの上達
リピーティングで聞いた英語を繰り返す際、ネイティブを真似て発音することでスピーキング能力も向上します。
ネイティブの強弱やイントネーションを再現することで、より自然な英語の発話ができるようになるでしょう。
内容把握度（短期記憶）の向上
リピーティングでは聞こえた音声を一旦理解・記憶し再現を行います。この過程の中で、英語を瞬時に理解し、いつでも引き出せるように頭に格納する作業を繰り返すことになります。このように短期記憶を鍛えていれば、実際の英会話やビジネス会話でも相手が言ったことを瞬時に理解し、長い話でも楽に聞くことができるようになります。
リピーティングにおすすめの教材
リピーティングを始めるにあたって、どのような教材を使えばよいのかをレベル別にまとめました。
教科書の英語もいいですが、慣れたらネイティブの会話や映画など自然な英語を聞き取れるように練習していきましょう。
【初級者】単語帳や日常会話の短いフレーズからチャレンジ
英語の勉強を始めたばかりの方は、挫折しないように簡単な英語から取り組んでみましょう。
単語帳の例文や日常会話の教材など、手を付けやすい内容からリピーティングを行っていくと良いでしょう。
【中級者】教科書の文章やTOEICの問題で実力を高める
リピーティングに慣れてきたら、教科書の文章やTOEICの問題集などでリピーティングしてみましょう。やや内容が難しくなり、情報量も多くなると思いますが、あきらめずにコツコツと練習していくのがポイントです。
【上級者】Youtubeやニュースでさらなるレベルアップ
上級者であれば、YoutubeやCNNのニュースなどを用いでリピーティングをしてみても良いでしょう。難易度の高い単語や口語表現が出てきますが、それも吸収して英語力を高めていけると良いですね。
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