2019年・英検2級の問題をテキストマイニングで分析!頻出用語やトピックは?

英検2級・2019年の問題分析英検

高校で英語を学んでいる方や、社会人で英語を学びなおしている方の中には、英検2級を受験したいと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。参考書や過去問は書籍やブログで情報が多く出ていますが、今回はテキストマイニングという機械による分析を使って2019年の英検の問題を徹底分析していきます!英検の過去問を解いたけれど、より深く出題傾向を知りたい方や今後の勉強の方針を立てたいという方はぜひご覧ください。

英検2級のレベルと問題内容

英検2級は高校3年生の学習範囲くらいの英語力が目安といわれています。英語の基礎的な単語や文法の理解はもちろんですが、大学入試で出題されるような社会・経済・テクノロジー・医療など様々なトピックの文章が出題されるため、ある程度の文章を読む力や前後関係から文脈を読み取る力をつけていく必要があります。
問題内容も単語だけでなく、穴埋め問題や長文読解、リスニング、英作文、スピーキングと読む・書く・聞く・話すすべての力がまんべんなく求められます。

英検2級の長文をテキストマイニングで解析

ここからが本題です。英検2級の長文問題をテキストマイニングツールで分析してみました。使ったのはKH coderという無料で提供されているツールです。KH coderを使うと、文章の中での関連性の高さや単語の頻出度を知ることができるため、どのようなトピックについて対策すればいいか、またどのような単語が長文でよく使われているのかを分析することができます。では早速、「共起ネットワーク」という図から見ていきましょう。

2019年・英検2級の長文をテキストマイニングで分析

下記が「共起ネットワーク」といわれる図です。こちらは単語同士の共起度(文章の中で一緒に使われている割合)と頻出度を見ることができます。
英検2級・2019年の問題分析

こちらを見ると、特に難しい単語がたくさん使われているといったイメージはありませんが、ところどころトピックごとにまとまっている単語が見られるため、英検2級で対策すべきトピックが分かりやすくなるかもしれません。
例えば、左の中段あたりには”patient”、”sticker”、”electronic”などの単語が並んでいますが、こちらは2019年第2回で出題された医療テクノロジーに関する長文で頻出した単語になっています。患者に限らず、新生児などにも有用な面白いテーマでしたね。
一方で、”patient”という単語は別の回にも登場しています。それは、第3回の”Portable light”という長文。こちらは途上国での発電式の持ち運び可能なライトを普及させる取り組みを紹介したものですが、その中でも患者の体温を保つためのブランケットに必要な電気を供給する、という文脈で”patient”や”electricity”という単語が登場します。

ほかにも、複数の長文で同じ単語が使われているケースがあります。図の中央部分に”fossil”や”amber”という単語の小さなまとまりがありますが、こちらは主に第1回の琥珀(amber)に関する長文に含まれていました。琥珀が貴重な化石(fossil)の保存に役立っており、これまで多くの科学的発見が琥珀に保護された化石から見つけられていることを示した文章でした。amberは英検2級には難しい単語かもしれませんが、fossilは知っている方も多いのではないでしょうか。
実は、fossilは第3回の”Portable light”の話にも出てきているのです。Portable lightの話の中では化石というより「化石燃料(fossil fuel)」という文脈でfossilが使われていますが、同じ単語でも違う使われ方で何度か登場することが分かりました。

テキストマイニングの分析から見えてくる英検2級の対策とは?

上記の分析から、異なる長文の中でも同じ単語が何度か出てくることが分かったかと思います。同じ単語でも、fossilのように考古学的な文脈とエネルギーの文脈、というように違ったトピックで出現する単語も見られました。
英検2級の単語を勉強していく際には、ただ暗記するだけではなく、複数の意味を認識したうえでどのような文脈で用いられているかも見ていくことで本番の長文を読み解きやすくなるでしょう。
これからも、定期的に長文の分析を行っていきたいと思いますので、一緒に英語の勉強を頑張っていきましょう!

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