デジタルトランスフォーメーションの略称はなぜDTではなくDXなのか

デジタルトランスフォーメーションの略称はなぜDTではなくDXなのか雑記帳

仕事柄、「DX(デジタルトランスフォーメーション)」という言葉を使うことが多いです。しかし、どうにも「DX」という略称がしっくりこないと思ったら、元の言葉は「Digital Transformation」じゃないですか。
「どうしてDTと略さないんだ!」と叫びたくなる気持ちをこらえてDXという略になった意味を調べてまとめてみました。

DXとはよく聞くけれど・・・

最近、DX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉を耳にすることが多くなりましたよね。
かくいう私もデジタルマーケティングなんかを扱う企業に所属しているので、日々お客さんに向かって「DX!DX!」と連呼し、ゴリゴリDXを推進している立場ではあります・・・。
世の中的にも、コロナ禍でやれテレビ会議だリモートワークだと盛り上がっている中なので、より一層「DX」という言葉が人口に膾炙しやすくなっているのでしょう。

ただ、現場の人間からするとまだまだDXできている企業は少ないなという気持ちもあります。第一にDXする前にもっと基本的なことからやろうね、と。。
何も「DXだ!」と叫んで大規模なシステムを導入するより、スプレッドシートのちょっとした便利な関数を使えるようになるとか、Windowsのショートカットをきちんと覚えるとか、そういうことの方が仕事の効率化とか生産性の向上につながるんだろうなと思ったり。

「DX」ってDigital Transformationの略だよね??

閑話休題。英語好きを自称する以上、DXという言葉にはついつい反応してしまいます。「DXの”X”とは何ぞや?」と不思議に思っていましたが、少し調べてみると謎が明らかになりました。
「X」は何かの頭文字というわけではなく、「Transformation」の略として使われているようです。Transformationの前半部分「Trans」は「~を越えて、~を横断して」という意味を表します。
例えば、「Translate(翻訳する)」という言葉も、言葉と言葉の垣根を越えて(trans)意味を運ぶ(latus)ことが語源と言われています。また、「Transport(輸送する)」という英単語も、ある場所から別の場所まで(場所を横断して)運ぶ、という意味を持っており、これらの単語を思い浮かべると言葉のイメージがすっと入ってくるかと思います。
「Transformation」という言葉も、「Trans(~を越えて)」と「form(形)」に分解でき、「ある形から別の形へ変形すること」という意味にとることができます。
「Trans」は「Cross」と同義とみなされることがあり、Crossはしばしば「X」と表記されるため、Trans=Xという略称になったと言われています。
まあ、Cross=Xは見た目通りクロスなので分かりますが、TransもXになってしまうのですね。これは少し回りくどいなと思いましたが、意味的にはCrossと似ているし、1文字で済ませられるので便利!という気持ちも分かります。

DXの他には?

じゃあ、DX以外にどんな略語が〇Xになってるんだ?と思って調べてみたんですが、DX以外ではなかなか〇Xという使われ方はされていないみたいです。
一部、「Transfer」を「xfer」などと言っているような表現は見られましたが、そこまで日常的にtransをxに置き換えている略語は定着してなさそうです。
トランスフォームってなんとなくカッコ良さげな響きもあるので、個人的にはXにはせずそのまま表記するのが良いかと思いました。個人的には。

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